【目次】
★ラムレーズンを作ってみた。
●作り方
★イタリアのアイス菓子、セミフレッドを作ってみた。
●作り方
●メレンゲの作り方
●メレンゲの加え方
★アルコールが苦手な方はノンアルコールがおすすめ
ラムレーズンアイスが食べたい!と思い立ってから実食までに1か月かかってしまいました。
ラムレーズンを作るのは簡単なのですが、ラム酒の角が取れて、食べやすい風味に落ち着いたなあと思えるようになったのが、冷蔵庫に保存してからだいたい1か月後だったためです。
もちろん1~2日、ラム酒に漬けただけでも美味しく食べる事は出来ますが、その場合には「ラム酒がとても好き!」という条件が必要になってくる気がします。お酒は得意ではないけどちょっと食べてみたいな・・という程度では「・・!美味~」とはなり難い『洋酒感』が残っています。
というのも、短期間だけラム酒に漬けたラムレーズンの場合、レーズンよりラム酒の味の方が上回ってしまいます。しかもキリっとした『まだ現役』感が残っているラム酒の味わいなので、「これはお菓子に使えるのか?」という迷いが生じる位大人の味に仕上がっています。
洋菓子というより、西部開拓時代のおつまみ?的なワイルドさですね。
私の場合はお酒に全く精通しておらず、「ラム酒が必要だよ」というレシピにはお菓子作り用の『サントリーのケーキマジック ラムダーク』を購入するくらいお酒の知識も免疫もありません。“ラム酒の本気”が分かっていない状態からのラムレーズン作りです。
想像していたのは、市販のラムレーズンアイス等柔らかく風味付けされているお菓子です。
初めの一週間はお酒の味が強すぎて、想像とちょっと違うなあと再び冷蔵庫にしまい込んでいました。結果、自分のイメージになるまでに3~4週間寝かせました。
もちろんラム酒が好きで、お酒にも強い方なら1日熟成も絶対お勧めです。
因みに、可愛い瓶入りのラム酒・・・アルコール度数を見たら何と45%でした。
さて、私のように通常のお菓子にちょっとラム酒で風味付けしたい…という方、是非下記のレシピを試してみて下さい。
★ラムレーズンを作ってみた★
【材料】 | 【分量】(参考量) |
レーズン | 100g |
ラム酒 | 製菓用1本(レーズンが浸かるくらい) |
●作り方
①沸騰させたお湯にレーズンを入れ、軽く煮立たせます。レーズンについている油をとるためです。(レーズンのパッケージに植物油など油が使用されているレーズンの場合に油抜きの作業をします)
②レーズンをザルに空け、キッチンペーパーなどで水分をよくふき取ります。フライパンなどで乾煎りし、レーズンに残った水分を飛ばします。
③消毒した容器にレーズンを入れ、レーズンが浸る量のラム酒を入れ、冷蔵庫で保管します。
④3~4週間経ったら味見をして、まろやかになったと感じたら製菓に使用します。
⑤アルコール分を少しでも減らしたいという時は、使う量だけラムレーズンを取り出しキッチンペーパーなどでラム酒をふき取ります。フライパンで乾煎りし、表面のアルコールを飛ばします。
極力アルコールを飛ばしたい方は、乾煎りしたレーズンを細かく刻んで更に乾煎りしてください。
★イタリアのアイス菓子、セミフレッドを作ってみました。
セミフレッドは、生クリームとチーズと卵黄、卵白を別々にハンドミキサーで泡立て、ドライフルーツなどと混ぜ合わせて作る柔らかいアイスです。空気を多く含む製法ですのでカッサータ(生クリームとチーズで作るイタリアのアイス)よりもふんわりした食感になります。
今回はチーズを使わず水切りヨーグルトで代用しました。少しさっぱりとして夏によく合う味になりました。
【材料】 | 【分量】 |
生クリーム(タカナシ35%使用) | 200g |
水切りヨーグルト | 150g |
卵白 | 一個分 |
卵黄 | 一個分 |
フロストシュガー(溶けやすい砂糖) | 40g |
ラムレーズン | 適宜 |
ドライクランベリー | 適宜 |
ジャム | 適宜 |
●作り方
①無糖のヨーグルト400gを一晩程度かけてしっかり水切りします。およそ半分の重さになります。
②ドライフルーツは沸騰したお湯で30秒程度煮立て、油抜きをします(実をふっくらさせる目的もあります)。ザルにあけたら水分をしっかり拭き取ります。ラムレーズンは細かくカットします。他のドライフルーツと混ぜ、ラム酒の香付けをしておきます。
③卵を卵白と卵黄に分け、卵白はホイップするまで冷蔵庫に入れておきます。卵黄とフロストシュガー10gをハンドミキサーで白っぽくなるまで攪拌します。
④生クリームとフロストシュガー10gをハンドミキサーで攪拌し、8分だてにします。
⑤卵白をフロストシュガー20gを使ってメレンゲにします。
(卵白と生クリームをホイップする際には、使用するボールやハンドミキサーは、油分や水分が付いていない清潔な状態で作って下さい。メレンゲは短時間で腰折れしやすいので、出来れば最後に作ることをお勧めします)
★メレンゲの作り方★
ボールを氷水にあてながら低速~中速で卵白をほぐし、そのあと高速で攪拌します。30秒程度攪拌し、全体が白い泡状になってきたらフロストシュガー1/3を入れ、更に攪拌します。ホイップした生クリーム8分だて位のビジュアルになったらフロストシュガー1/3を加え、更に攪拌します。一旦緩んだ生地が再び8分だて位になったら最後のフロストシュガー1/3を加え、しっかり角が経つ位攪拌します。ポイントは、ハンドミキサーをしっかりボールの底にあて、均一に泡立てていく事です。
⑥ゴムベラで水切りヨーグルトとホイップした卵黄をしっかりと混ぜ、ホイップした生クリームも加えて混ぜます。ドライフルーツを加え、最後にメレンゲを3回に分けて加えます。
★メレンゲの加え方★
ゴムベラでメレンゲをひとすくいして⑥の生地に加え、生地が滑らかになるようにさっと混ぜます。次のメレンゲ(残りのメレンゲの1/2量)を生地に加え、ざっくりと混ぜ合わせます。まだメレンゲの泡が残っているうちに、最後のメレンゲを加え、空気を含ませるように全体をざっくりと混ぜ合わせます。メレンゲの塊は極力無くすようにしますが、泡を潰さないためにも生地がふんわりとしたところでやめます。
⑦パウンドケーキ型などにラップを敷きます。底にジャムを敷き詰め、少量の生地を足してスプーンで軽く混ぜ合わせます。
⑧型に残りの生地を入れ、ラップをして一晩冷凍します。
今回はこちらのジャムを使いました。さっぱりとして甘すぎないので、我が家ではヘビロテしています。
アルコールが苦手な方はノンアルコールのラムレーズンがおすすめ❢
ラム酒につけたドライフルーツは、どんなに飛ばしてもアルコールが少し残ってしまいます。ノンアルコールタイプのラムレーズンでしたら、気軽にお菓子作りにつかえるので、是非ご参考にしてみて下さい。
ちなみに4週間寝かせたラムレーズンですが、それ以上寝かせると今度はラム酒の香りが次第に消えていってしまいます。そしてレーズンにラム酒がしっかりと浸っている分苦みが出てきます。
それはそれで美味しいと思いますが、ラム酒の香りを味わいたい方は4週間以内がお勧めです。
今回ご紹介したのは、砂糖を使わないので濃厚バニラアイスによく合うビターなラムレーズンです。ぜひお試しください。
クックパッドでミルクチョコアイスのレシピも紹介しますので、是非ごご覧ください。