【目次】
・チーズケーキの種類
・地名が付いているチーズケーキ
・バスクチーズケーキのレシピ
・お勧めのクリームチーズ
コンビニでも買える『バスクチーズケーキ』。もとはスペインのバスク地方のバル(飲食店)で販売されていた郷土料理のスイーツです。
日本でももうとっくに流行っていたようで、いつも周回遅れで流行りモノに飛びつく私としては今回もまた、有名パティシエのいる店ではなく後発で販売を始めたコンビニで初めて購入し、食しました。
セブンのバスクチーズケーキ。
セブンイレブン史上最高に美味しいチーズケーキ・・・。というキャッチコピー、同感です。口に入れるとホロホロと崩れ、焼き菓子とは思えない柔らかさです。そしてしっとりとした食感と、濃厚なチーズの味。
この美味しさを家でも作れないかと、早速色々調べてみることにしました。
チーズケーキの種類🎂
チーズケーキには焼く製法のものと冷やし固める製法のものの2種類あります。
焼く製法はベイクドチーズケーキ、ニューヨークチーズケーキ、スフレチーズケーキ。一方、冷蔵庫で冷やして固めるのはレアチーズケーキです。
ベイクドチーズケーキとほぼ一緒と思われがちなニューヨークチーズケーキ、これはバスクのように地名が付いています。
地名が付いているチーズケーキ
ニューヨークチーズケーキは、ニューヨークに移り住んだユダヤ人が伝統料理として広めたレシピだそうです。
現在目にするニューヨークチーズケーキは、ユダヤ人のレシピを改良したものと言われています。ベイクドチーズケーキの一種ですが、通常のベイクドチーズケーキよりも『クリームチーズ多め』と『粉もの少なめ』が特徴です。そして通常のベイクドチーズケーキと違うのは湯煎焼きという焼き方を採用している点です。
そしてもう一つ、地名が付いているのが『バスクチーズケーキ』です。
日本ではすっかり定着したケーキの種類ですが、当のバスク地方では『バスクチーズケーキ』という名称で販売されているのではないとのことです。他のチーズケーキとは違う独特の製法と食感なので、バスク地方特有のチーズケーキということからついた名前なのでしょうか。
実はバスクチーズケーキも『クリームチーズ多め』と『粉もの少なめ』の焼きチーズケーキです。そして更に、使う食材の種類自体もビックリするほど少なめです。
チーズケーキと名がつく料理の中でも抜きんでて材量もあれこれ使わず単純な製法なのではないでしょうか。
失敗知らずでしかもプロのような食感と味を簡単に再現できます。チーズケーキを初めて作るなら、是非おすすめのレシピだと思います。
バスクチーズケーキのレシピ
【材料】 | 【分量】 |
クリームチーズ | 395g |
高脂肪分の生クリーム | 80g |
卵 | 全卵2個と卵黄1個 |
砂糖 | 75g |
コーンスターチ | 3g |
●作り方(15cm型使用)
①クリームチーズを常温に戻し、ボールに入れゴムベラでマヨネーズ状になるまで練る。
②砂糖を加えてよく混ぜ合わせる。滑らかになったらホイッパーに持ち替え、溶き卵を3回くらいに分けて加え、その都度よく混ぜる。
③コーンスターチを振るい入れ、粉っぽさがなくなるまで、あまり混ぜすぎないようにさっくりと混ぜる。最後にクリームを入れ、混ぜ合わせる。
④クッキングシートをくしゃくしゃに丸め、水に濡らす。硬く絞って広げ、型に敷く。(バスクチーズケーキは高さをだすとバスクらしい食感が出ます。広めの器に浅く生地を入れないようにしてください)
⑤生地を漉し器で漉し、型に流し入れる。250度に予熱したオーブンで21分~22分程度焼く。
⑥オーブンから取り出し、型から外さず荒熱を取り(3時間くらい)、冷蔵庫で冷やす。
(砂糖は溶け易いフロストシュガーを使用。生クリームはタカナシの北海道純生クリーム47使用)
焼き上がりは生地の状態の時より3cm膨らみます。生地は型の縁より2cm低いところまでに納め、クッキングシートは余裕を持ったサイズを使ってください。
出来立てはフルフルと柔らかい状態ですが、粗熱が取れる頃には収まってきます。
いくつか作ってみて何となく把握したのは、粉の量により食感が変わってくる、ということでした。
粉の量を増量するとふわふわ感が出て、出来立てはちょっとスフレチーズケーキの食感に近くなります。
そして上記のレシピのように、粉を極限まで少なくすると、とろりとしたバスクチーズケーキならではの柔らかい口溶けが際立ちます。私は粉少なめがバスクらしくて好きです。
そして、いつ食べるかによって食感が変わるのもバスクの面白さです。荒熱を取った温かい状態で食べるとトロトロの食感、冷蔵庫で一晩冷やすと柔らかくしっとりとした食感に変化します。
どちらもお勧めの食べ方です。
お勧めのクリームチーズ
今回、こちらのクリームチーズを使いました。酸味が少なく、優しい味で、フワッと軽い質感なので扱いやすかったです。1㎏のモノしかないので、クリームチーズ大量消費の際に是非使ってみて下さい。
本家のバスク地方のレストランのレシピは、大量のクリームチーズ(なんと1kg!)と大量のお砂糖を使っていて、粉物を使用せず高温で一気に焼き上げる製法です。今回のレシピはご家庭用のサイズにアレンジしました。材料の配分等も少し変えています。
スペインのレシピは日本で見かけるレシピより、多分もう少し甘い仕上がりになると思います。
ですが、スペインのレシピは塩も加えられているのでメリハリのある味になるのだと思います。私も一度塩を加えて作ってみましたがクセになる甘塩感です。
バスクチーズケーキ以外のケーキもクックパッドで紹介していますので是非ご覧ください。
バスク地方をググってみたら・・・!
最後に・・・バスク地方のほっこりした話で締めくくろうと、『バスク地方 民話』でググったところ、出て来たのが『エレメンタリ 鍛冶屋と悪魔の少女』という映画でした。
バスク地方の民話を映画化したものだそうです。もちろんタイトルの通り、ホラー仕立てなのでほっこりするとは言えませんが、ちょっと見てみたい気もします。ホラー大丈夫な方は是非ご覧ください。お手製のバスクチーズケーキを頂きながら、ゆっくりと映画鑑賞・・・楽しそう!