パンを作ろうと購入したホームベーカリー。
パンしか作れないと思いきや、うどん、パスタなどの麺類やお餅、あんこなど、作れる種類はメーカーにもよりますが、思いのほか充実したラインナップが楽しい、多機能家電です。
今回は、数ある機能の中でも我が家一押し、餅コース機能についてご紹介したいと思います。
【目次】
ホームベーカリーの『餅コース』で作るお餅は杵でついたお餅の柔らかさに近く、出来立てでしか味わえないもっちりとした喉越しが特徴です。
ですがメーカー指定の水分量で作ると、思ったより硬いお餅が出来上がりますのでご注意ください。杵つき餅のような伸びのある食感を想像していると、「失敗した!」という気持ちになるかもしれません。
もちろん、水分量を調節すればお餅の食感に変化をつける事が出来ますので、柔らかいお餅が好きな方にも十分おすすめ出来る機能です。
そしてもう一つ、ホームベーカリーの『餅コース』には意外なおすすめポイントがあります。
アレンジ餅が簡単に作れる
ホームベーカリーで作る餅の最大の魅力は、アレンジ餅が簡単に作れるというところではないでしょうか。
しかもどこかで売っているようなものではない、オリジナルなお餅をささっと作れてしまうのです。
ホームベーカリーでお餅を作る作業は、『蒸らし』と『こね』がありますが、こねの段階でお好みの具材を入れるだけ。ホームベーカリーが具材を混ぜ込んでこねてくれるので、あっという間にアレンジ餅が完成します。
具材を工夫すれば幾通りもの味を作り出せるので、気軽に新しいレシピを編み出す事が出来ます。
例えばバター餅。
バター餅といえば、餅にバターや砂糖を混ぜて作るのが定番ですが、お好きな具材をちょい足しすることで、一気にオリジナルなバター餅になります。
こちらはイチゴミルクや潰したイチゴを餅に混ぜ込んだ、イチゴ風味のバター餅です。ホイップクリームとイチゴを挟んでイチゴ大福に。
バター餅は柔らかいので、白玉粉で作った大福に負けないくらい、もっちりとした食感になります。
投入する具材を変えるだけで様々なお餅スイーツが簡単に作れるホームベーカリーの『餅コース』、なかなか侮れない機能です。
今回は、柔らかくて美味しいお餅の作り方とアレンジ餅のレシピについて、いくつかご案内したいと思います。
柔らかいお餅の作り方
ホームベーカリーで作るお餅の硬さについては色々な方がブログなどにアップしていますが、やはり水分量を変更するのが一番簡単に柔らかいお餅をつくる方法のようです。
ご参考までに、メーカー(パナソニック)推奨の計量と我が家オリジナルの計量の備忘録を作ってみました。
メーカー推奨の水の量 | 我が家お勧めの水の量 | |
もち米 2合(280g) | 180cc | 210cc |
もち米 3合(420g) | 270cc | 315cc |
2合以下のもち米で餅を作ると、上記の比率で水をいれても硬い餅が出来上がりますのでご注意下さい。
お餅を美味しく作るポイント
次に、美味しいお餅を作るポイントについて3点、メモしたいと思います。
1 米は、一番最初に浸した水を、最大限に吸収します。そして、炊く時の水質によっても味が左右されます。ですのでとことん味にこだわりたいのであれば、米を洗う一番最初の水と、最後にホームベーカリーに入れる水に関しては軟水、できればミネラルウォーターがおすすめです。
2 餅米は、普通のお米のように研ぐと割れやすいので、優しく水洗いします。2~3回水を変えて洗ったら、ざるに取りしっかり水を切り、30分程度置きます。
3 綺麗に作業するコツですが、手を十分濡らすか打ち粉をしっかりと手につけ、一回餅を触るたびに水、または粉を手に付け直しながら餅を取り出すようにすると、手に餅がつきにくくなります。
アレンジ餅レシピ
餅レシピのポイントを押さえたところで、さっそくアレンジ餅に挑戦してみました。
ご参考にして頂けましたら幸いです。
イチゴ大福
【餅生地の材料】
もち米 | 200g |
水 | 150g |
イチゴミルク飲料 | 60cc |
潰したイチゴ(果汁ごと) | 1個 |
バター | 20g |
餅とり粉あるいは片栗粉 | 適量 |
【具材】
ホイップクリーム | 1個 |
イチゴ | 適量 |
作り方
①もち米を洗ってざるに取り、30分置きます。ホームベーカリーの内釜に餅専用の羽を取り付けます。バターと潰したイチゴを用意します。
②内釜に洗ったもち米、水、イチゴミルク飲料を入れてホームベーカリーにセットし、餅コース→スタートボタンを押します。50分後、お知らせ音が鳴ったら蓋を開け、再度スタートボタンを押します。用意しておいたバターと潰したイチゴを投入し、こね作業10分で出来上がります。
③打ち粉をした台に餅を取り出し、成型します。
写真は、長方形にカットした餅に、ホイップクリームとイチゴ半分を乗せて二つ折りにしています。
抹茶ティラミス餅
美味しく作るポイント
☆クリームチーズは柔らかいタイプのものを使うと混ざりやすいです。
☆抹茶は茶漉しで漉します。ネットつきの抹茶でしたら漉すひと手間が省けます。
【餅生地の材料】
もち米 | 280g |
水 | 210cc |
クリームチーズ | 60g |
バター | 20g |
きび砂糖 | 18g |
抹茶 | 1g |
餅とり粉あるいは片栗粉 | 適量 |
【マスカルポーネクリームの材料】
マスカルポーネ | 100g |
クリームチーズ | 50g |
生クリーム | 60g |
卵黄 | 1 |
卵白 | 1 |
砂糖 | 20g |
餅生地の作り方
①洗って30分、ざるに取っておいたもち米と水を、専用の羽をつけた内釜にいれて餅コース→スタートを押します。
②バターとクリームチーズ、砂糖を計量しておきます。お知らせ音が鳴ったら蓋を開け、具材を投入し、スタートボタンを押します。
③漉した抹茶1gを用意し、クリームチーズやバターが餅になじんだ頃に投入します。
④打ち粉した台に餅を取り出し、成型します。餅を包丁で切る場合は、包丁と餅の切り口にも打ち粉をしておくと、くっつきにくくなります。
マスカルポーネクリームの作り方
①卵は卵黄と卵白に分け、卵白は使用する時まで冷蔵庫で冷やしておきます。
②卵黄に砂糖7gを加え、白っぽくなるまでホイッパーでホイップし、生クリームに砂糖6gを加え六部だて程度にホイップします。
③卵白に砂糖7gを3回にわけて加え、ハンドミキサーで角がたつまでホイップし、メレンゲを作ります。
④①にマスカルポーネクリームとクリームチーズを入れてホイッパーで混ぜ、②を加えてさらに混ぜます。(硬いクリームチーズを使う場合は、クリームチーズもホイップして柔らかくしておいてください)
⑤メレンゲのボールからメレンゲをホイッパーでひとすくい取り出し④に入れよく混ぜます。残りのメレンゲの半分をさらに加え、ゴムべらに持ち替えざっくりと混ぜます。
⑥残りのメレンゲのボールに⑤を入れ、泡をつぶさないようにゴムベラで混ぜてて、マスカルポーネクリームの出来上がりです。
抹茶味のクリームチーズ餅にマスカルポーネクリームを添え抹茶を振りかけます。
チョコレート餅
【材料】
もち米 | 200g |
水 | 120cc |
牛乳 | 100g |
バター | 20g |
塩 | 少々 |
ミルクココア | 10g |
板状ミルクチョコレート | 1~2枚 |
餅とり粉あるいは片栗粉 | 適量 |
作り方
①洗って30分、ざるに取っておいたもち米と水、牛乳、バター、塩少々、ミルクココアを、専用の羽をつけた内釜にいれて餅コース→スタートを押します。お知らせ音が鳴ったら蓋を開け、再度スタートを押します。
②餅が出来上がったら打ち粉をした台に餅を取り出し、一口サイズにカットしたチョコを包んで丸めていきます。お好みでココア(分量外)を振りかけて下さい。
上の写真は、餅を少しだけ薄く延ばして長方形にカットし、板チョコを挟んで2つ折りにしてから一口サイズに切り分けています。
ちなみにチョコレート餅の材料の、ココアをほうじ茶ラテに変えるとほうじ茶ラテ味のお餅が出来ます。
下の写真は、餡バター餅です。
もち米200g、さらしあん25g、キビ砂糖25g、塩少々、バター15g、水160ccで作りました。
具材を変えるだけで色々な味のお餅が作れるホームベーカリー『餅コース』。お正月だけ使うのではもったいない、とてもユニークな機能です。
ホームベーカリーをご購入されたら、是非オリジナルメニューに挑戦してみて下さい。