【時短調理】オーブンレンジのパナソニックビストロNE-BS804は最上位2機種とどう違う?

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パナソニックのスチームオーブンレンジ、「ビストロ」を初めて購入してから10年近くが経ちました。購入以来、何かと我が家の食卓を彩ってくれ、今では思い出深い一品になってはいたのですが・・・。

やはり10年単位で新旧交代の電化製品。最近、急激にコーティングが剥げて汚れの付着が目立ってくるなど、買い替え時サインを発するようになりました。残念ではありますが、2017年末、いよいよ買い替えを検討することに。

複数の電気屋さんに足を運び、何人もの店員さんから各社の商品特徴を聞き比べてみました。

【目次】

オールマイティーな総合点でビストロが第一候補に
グレードは何種類ある?性能はどう違う?
ビストロの三大性能
①大火力極め焼きヒーター
②64眼スピードセンサーがついたレンジ機能
③スチームコントロール機能
BS804と上位機種の違い
買ってよかった!ベスト1はこれ!
買ってよかった!2点目はスチームプラス機能!
結論…我が家にとってNE-BS804は合格点

オールマイティーな総合点でビストロが第一候補に

今回購入したビストロNE-BS804で焼いたアップルパイです。焼き上がったパイをサイドから見ると、しっかり膨らんでくれています。焼き始めから10分くらいですでにこのボリュームになっていました。

我が家では頻繁にパンやケーキ類などを焼いており、食事の為の調理だけではなくパンがいかに美味しく焼けるか?も重要でした。ですので当初、そういった調理に強いと言われている東芝の「石窯ドーム」を検討していたのですが・・・。1軒目の電気屋さんでいきなり方向転換となりました。

ビストロNE-BS804を自宅で使っているという男性の店員さんが、趣味でシフォンケーキを焼いているという話をしてくださったのをきっかけに、ビストロの進化した現状が気になりだしました。スポンジが美味しく焼けるスチームプラス機能?温泉卵が作れる自動メニュー?発酵も予熱もなしで焼き上げるかんたんピザ・パン・・・?。

「パンやピザも美味しく出来るし、その他の調理も得意」というオーブンとしてのバランスの良さ。魅力です。

その後も複数の電気屋さんをまわりましたが、「ヒーターに関してはパナソニックがお勧め」というご意見が多く感じられました。パンだけではない調理全般で考えた時、ヒーターの総合点の高さは無視できません。結局すぐに「2代目もビストロにしよう」ということになり、我が家の予算範囲内で検討しやすかったNE-BS804を購入することにしました。

・・・と、何となく予算で決めてしまったのですが、商品が届いて改めて取扱い説明書を見てみると・・・ん?あると思っていた機能が付いていないのです。

カレーやパスタをワンボールで作れるという広告を店頭で見たような気がしたのですが。そこでパナソニックさんに問い合わせをしてみたところ・・・、なるほど、全機種にそのようなメニューがあるわけではなかったのですね。改めて上位機種との違いを学習しました。

私が購入したBS804は、いわゆるスタンダードタイプです。ビストロのグレードの中では、真ん中のランク。

標準装備といったところでしょうか。

では、パナソニックの上位機種とはどういう性能なのでしょうか?そして、我が家が購入したBS804は、どれくらいの性能を持っているのでしょうか?

結論から言うと、パナソニックさんのご説明を受けた後でも、BS804で十分良かったと思っています。ですが、本来は上位機種との違いを把握した上で、納得のいく買い物をした方がいいと思うので、これからBS804をご検討される方のご参考になればと、お問い合わせした内容についてお伝えしたいと思います。

グレード何種類ある?性能はどう違う?≫

パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ」は、以下の5機種に分かれます。

・ビストロのハイグレードモデル「NE-BS1400」

・優れた基本性能のビストロ「NE-BS904」

・時短調理のスタンダードモデル「NE-BS804」

・解凍機能が進化したカラー液晶画面の1段調理「NE-JBS654」

・解凍とトースト両面焼き機能が新しい、1段調理の「NE-BS604」

≪ビストロの3大性能≫

(自動メニュー「こんがり10分」で、鶏の西京焼きを作りました。カットしてからグリル板に乗せて焼いたのに、ふっくらジューシーです)

①大火力極め焼きヒーター

ヒーター線の巻き密度が高く、熱伝導の良い天井構造と強い輻射熱で食材を短時間で焼き上げます。時短調理としてはとても優秀で、ハンバーグ約11分、塩さば約8分、トースト約4分(メーカーさん曰く3分55秒)で焼き上げます。ちなみにBS804ではトーストを焼くのに5分5秒かかるそうです。

極め焼きヒーターと表示されているのは上位2機種だけで、BS804は大火力となってはいますが、火力は上位2機種より弱いとのことです。

デメリットとしては、トーストの例が分かりやすいのですが、極め焼きより調理に時間がかかるという点です。仕上がりの味については上位2機種との差はないとのことでした。

②64眼スピードセンサーがついたレンジ機能

センサーが一度に64のマス目に分けて感知し、無駄な加熱をセーブしたり低温部を狙って効率よく加熱したりと、省エネします。上位2機種はパスタやカレーをワンボールで作るという機能がありますが、これは沸騰判定で自動火力調整することで、吹きこぼれを抑え、沸騰を維持することができるからです。64眼は上位2機種のみについています。

BS804のセンサーが100gからの感知に対し、BS1400とBS904のセンサーは50gと少量から感知するので、離乳食等少量の温めや調理に効果を発揮します。

③スチームコントロール機能

低温スチーム~高温の過熱水蒸気までスチームをコントロールし、漬物や鶏ハム、温泉玉、スチームトースト、減脂・減塩調理を自動メニューで行えます。スチームコントロールに関してはBS804にも搭載されており、手動スチームでは金属製のザルや缶詰に入った食材、レトルト食品をそのまま温められます。

以上がビストロの大まかな特徴です。

≪BS804と上位機種の違い≫

上位2機種とBS804の違いは?という質問をまとめますと、「センサーの精度」と「火力の高さ」の2点が違うという結果になりました。

センサーの精度が高いと、省エネ効果が高まり調理の幅も広がります。その差は主に自動メニューの分量の違いにあらわれます。BS1400の自動メニューは385(取説掲載レシピ433)、BS904の自動メニューは157(取説掲載レシピ278)、BS804の自動メニューは95(取説掲載レシピ192)です。

そして、火力の違いは主に調理時間にあらわれます。火力が高いほうが短時間で調理できるので、時間の節約をしたい方などは上位機種の方が安心です。

例えば、BS804の自動メニュー「こんがり10分」で作る料理と同じメニューが、上位機種では「こんがり8分」となっており、2分の時間差があります。

では、BS804はどのような方にお勧めでしょうか?

BS804の特徴は「庫内の大きさと操作のシンプルさ」です。自動メニューがあまり好みでない方にお勧めとのことでした。

その他、上位2機種にはついていてBS804についていない機能は「タッチパネル」です。

BS1400とJBS654はカラータッチパネルが付いており、材料から手順まで、作り方を全て液晶パネルに表示してくれるメニューが豊富です。

レシピ本をキッチンに持ち込まなくてもお料理が完成するのは、とっても便利ですね。

これはBS804にはない機能です。

先日、BS804で「焼き」の王道、ハンバーグを焼いてみました。

表面がうっすらとした焼き上がりなのに対して、裏面はしっかりとした焼き目がついています。・・・が、説明書に、グリル板に油を塗ってから種を置いて下さいと記載されていたのを忘れてオーブンに入れてしまったので、標準より少し焼き目が強く出たのかもしれません。

それと、ピザ用の細切りチーズを種に練り込んでいるので、表面に出ているチーズに少し強く焼き目が付いています。

いい色に焼けました。オーブンとしては十分な火力なのではないでしょうか?

買ってよかった点!ベスト1はこれ

オートクリーン加工の内蔵型ヒーター

天井のヒーターが内蔵型であるという点が、何より買って良かった点です。

上位2機種BS804 も、天井がむき出しの管ヒーターではなく、オートクリーン加工された内蔵型のヒーターです。これが我が家の10年前のビストロと大きく違う点の1つで、むき出しの管ヒーターは手入れが大変な上にさほど清掃効果が上がらないのが難点でした。オートクリーン加工は自動メニューで清掃ができ、手を煩わせないのが本当に楽だと思いました。

グリル板を上段に入れて調理するのも、後の汚れ具合をなんら気にすることなく思う存分出来るようになったので、気持ちに余裕が出来ました。

これはJBS654とBS604にはない性能なので、ご検討の際はお気を付けください。

(BS804の天井です。フラットで清掃も楽になりました)

≪買ってよかった!2点目はスチームプラス機能≫

スチームプラス機能を使ってレーズン入りライ麦パンを焼いてみました。

パン生地はパナソニックのホームベーカリーで作り、成形してビストロで二次発酵し、焼いています。

パンがふっくらと焼き上がります。とっても美味しくてハマってしまい、ヘビロテの機能となっています。

このスチーム機能はパン以外の調理にも使え、お料理が美味しく仕上がる優れものの機能です。

ホームベーカリーや、パン生地が作れるフードプロセッサーについても紹介しています。ご一読して頂ければ幸いです。

★『おすすめのホームベーカリーとあると便利なグッズ』はこちら🏃

★『パナソニックのフードプロセッサー(MK-K81)他商品との違いと特徴をまとめてみた!』はこちら🏃

≪結論…我が家にとってNE-BS804は合格点≫

我が家がオーブンに求める条件は、容量30リットルと高火力でした。それをクリアした上で、+ヒーター内蔵型であるというお手入れの楽さ。私としてはBS804は、十分合格圏内のオーブンです。さらにスチームコントロールで以前のビスロトより料理の幅も広がります。そして、使用終了してから庫内の温度が下がるまでの時間も圧倒的に短くなりました。オーブンを使った後すぐにレンジを使いたい、という時に便利になりました。

≪インテリアとしてのデザイン性≫

我が家ではオーブンはキッチンに置かずにダイニングの食卓の横に置いています。

オーブンをダイニングテーブルの傍に置いた方が、調理場も狭くならず、調理したものをすぐに食卓に出せるので、何かと便利なのです。小さな子供がリビングダイニングを走り回っているのでしたら難しいかもしれませんが、我が家はものぐさな大人二人なので、オーブン使用にしてもレンジ使用にしても、ビストロさんには食卓の隣にいてもらった方が楽です。

ということで、我が家のダイニングにBS804がやってきてまず思ったことは・・・

「昔のビストロに比べると、ずいぶんデザインがコンパクトになったなあ・・」でした。

容量は以前と同じ30リットルなのに、横幅も奥行も2~3センチは小さくなっています。

デザインも我が家のインテリアに馴染んでるし、上位機種よりは自動メニューに関しては時短ではないけれど十分美味しいパイも焼けたし、いい買い物だったと思っています。

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