新築入居時に困らない、カーテンの注文時期と選び方

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賃貸マンション⇒分譲マンション⇒建売戸建て、と住み替えをしてまいりましたが、いつも「もっと早く動き出せばよかった」と思うのが、カーテン選びです。

2度とも建ち上がった不動産の購入だったため、売買契約~引き渡しまでの期間が尋常でないくらい短いという状況が敗因でした。あれよあれよという間に引っ越しとなった結果、カーテンなんて後回し。ですが、これが結構侮れないストレスとなるのです。

マンションにせよ戸建てにせよ、建ち上がる前からの購入であればカーテンもゆっくり考える事が出来ると思いますが、私たちのように期せずして購入から入居までの期間が1週間、という激短の方も多くいらっしゃるのではと思い、新居で『カーテンがなかなか届かない』という危機的状況を回避していただけるようポイントをまとめてみました。

・カーテンは発注から二~三週間かかる

・カーテンレールはカーテンの種類によって必要か不必要かが決まる

・カーテンを選ぶ時に部屋のイメージが決まっている人は少ない

・窓の向きなどから性能の違うカーテンを使いわける

・色の持つ効果を考えたカーテン選び

 カーテンは発注から2、3週間かかる

♠分譲マンションの場合

カーテンレールはついていたので、必要なのはカーテンだけでした。掃き出し窓が2つ、腰高窓が2つといったオーソドックスな仕様でしたので、賃貸時のカーテンで当座はしのぐことが出来ました。が、賃貸とは窓のサイズが全く違います。幅も丈も明らかにサイズがあっていないカーテンを付けている時期の夜は、なんとなく居心地が悪いものです。ただ、建ち上がった分譲マンションの場合はほぼ100%、カーテンレールがついているので、ローンの審査が通って購入意思が固まった段階でカーテンの採寸をしてもいいか聞いてみましょう。購入の意思表示をした時から売買契約までに約2週間です。売買契約から引き渡しまでにさらに1週間あるのでトータル3週間、猶予があります。購入の意思が固まった時点でカーテンを発注できれば、入居時にぎりぎりカーテンが間に合うかもしれません。

♠戸建ての場合

マンションから戸建てに移った時は、カーテンの数も全く足りませんでしたので、とりあえずリビングの掃き出し窓と寝室に、マンションから持ってきたカーテンをかけ、後はすぐに手に入る既成品で補いました。2階建ての我が家の場合、掃き出し窓3つ、腰高窓9つにカーテンが必要でした。

勿論分譲マンションから持ってきたカーテンは、戸建ての窓と全くサイズが合いません。カーテンが届くのを一日千秋の思いで待っていました。ですので、建ちあがった戸建て建売をご購入の場合も、カーテンに関してはフライング気味で動いた方がいいと思います。

カーテンに関しては、入手手段は様々あると思います。

・ホームメーカーで発注

・自分で業者を手配

・ネット注文

我が家の場合、分譲マンションの時に購入したカーテン会社さんのテイストがとても気に入っていたので、今回もそのお店から購入するつもりでいました。

カーテンを注文→業者さんが自宅に来てくれて採寸→カーテン到着までの日程は、業者さんにもよりますが、早ければ二週間、遅いと三週間です。今回運が悪かったのは、採寸の後にカーテン会社が休業日に入ってしまい、納期が三週間後になってしまったことです。
ですので、建ち上がった不動産をご購入される時期が年末に近い場合は、自分達で手配する業者が休業日に入るのがいつかを確認し、前もって予約をするなどの先手を打っておく必要があります。

【カーテンレールはカーテンの種類によって必要か不必要かが決まる】

戸建て建売の場合はカーテンレールもこちらで取り付けするので、売買契約→引き渡しまでの期間にカーテンレールをつけ、採寸するのが最短ですが、カーテンレールをハウスメーカーに依頼するのであれ、カーテン会社に依頼するのであれ、業者が新居に取り付けてくれるのは売買契約の後です。売買契約の後、速やかにカーテンレールを付け、カーテンを採寸してもらうには、売買契約の1週間以上前にはカーテン会社に足を運んでおきたいところです。

カーテンレールもカーテン会社に依頼するのであれば、新居の売買契約後すぐにカーテンレールの設置・カーテンの採寸までを行ってもらえるかどうかの確認をしましょう。その日程をつめることで、入居からカーテンの取り付けまでの待ち時間も短縮されます。あるいは、売買契約の前に不動産会社立ち合いのもと、カーテンレールを付ける位置の確認とカーテンの採寸をしてもいいか、不動産会社に交渉してみるのも手です。それが出来れば、入居時にカーテンが間に合うこともあると思います。

我が家の場合は、仲介の不動産会社さんにカーテンレールを発注しました。ハウスメーカーさんと同じ商品を、ハウスメーカーさんより安く提供していたからという理由でしたが、私たち夫婦もやることが多すぎて、色々と便宜をはかってくださっていた不動産会社の営業の方に丸投げしたというのが現状です。

そこで思わぬアクシデントがありました。リビングの全ての窓をシェードカーテンに、廊下と寝室の窓の1つをロールカーテンにするつもりでしたので、その話をしつつカーテンレールをつけて下さい、とざっくりとした注文をしてしまったのが行き違いのもとでした。

マンションのシェードカーテンを発注した時、カーテン会社さんがカーテンレールにはめる特殊なタイプのものを選んでくれていたのをすっかり忘れ、そもそもシェードカーテンやロールカーテンにはカーテンレールはいらないのだという事に気づかずに不動産屋さんに発注してしまったのです。

一方、不動産会社の方はシェードやロールカーテンにはカーテンレールがいらないのは知っていたけれど、どの窓をシェード、ロールにするのかあやふやなまま、リビングの掃き出し窓や廊下、寝室は吊り下げタイプなのだろうと違った解釈をしてしまったようです。

結論から言うと、実際にカーテンレールが必要な窓は5つだったのに対し、8つの窓にカーテンレールが付いた状態になりました。カーテン会社の方が、シェードとロールカーテンを取り付けに来た時に、不要なカーテンレールを外してくださいましたが、コンビニで粗大ごみのシールを買ってきて指定の日に家の前に出しておく、というひと手間がありました。

こんなアクシデントもあるので、カーテンレールをカーテン会社以外に発注する場合はどの窓にカーテンレールが必要なのかをしっかりと伝えましょう。

【カーテンを選ぶ時に部屋のイメージが決まっている人は少ない】

よほどインテリアに興味があり、自分のテイストを理解している方はすぐにカーテンも決まると思うのですが、我が家の場合はその時のノリと勢いです。

とはいえ、だいたいのテイストの方向性は漠然とですがありました。まず、私が必ず取り入れようと思っていたのは、北欧のキッチンインテリアでした。システムキッチンの後ろのスペースの収納を、北欧のものでカスタマイズしました。引き出しが白で天板が木目でしたので、白を基調にナチュラルなリビングダイニング、という流れは私の中で決まっていました。

そこで、リビングダイニングのカーテンは生成りの生地に緑の模様が入ったものを選びました。海から5分の家だったので、マリンテイストを出すためカーテンは青にという希望があったのですが、北欧の家具と緑色の相性の良さから、リビングダイニングのカーテンだけは緑をメインに取り入れました。西海岸風の家具で統一するのでしたら、ブルーもよかったかもしれません。

1つテイストが決まれば後はスムーズです。

【窓の向きなどから性能の違うカーテンを使いわける】

≪レースカーテン≫

・遮熱レース

窓からの暑さ寒さを遮断し、室内の冷暖房効果を上げてくれます。

・紫外線カットレース

中には紫外線を98%以上カットしてくれるものもあり、紫外線が気になる方にはお勧めです。

・ミラーレース

日中、外から部屋の中が見えないような効果のあるレースです。1階で、どうしても外から見えないようにしたい場合や、寝室などにお勧めです。

≪ドレープカーテン≫

遮熱、防炎、遮光などがあります。寝室は遮光、リビングは遮熱、キッチンは防炎等、付ける場所を考えて選べます。

≪ブラインド≫

アルミやプラスチック以外にも布製や木製など、様々あります。和室に合うようなデザインもあり、ワンポイント使いをしてメリハリを付けたりと、おしゃれに演出することもできそうです。

≪ロールスクリーン≫

すっきりとした外観で、かさばらないので廊下や階段の窓に使う方も多いようです。洗濯する時は収納部分から布を取り外し、洗濯後また収納して設置しなおすなど、ドレープカーテンより手間はかかります。

≪シェードカーテン≫

布を上下にたたむように開閉するカーテンです。レースのカーテンもシェードに統一すると、外からの視線が気にならないラインまでレースカーテンも上にあげておくことが出来るので、最大限窓からの日光を取り入れることができ、部屋の中を明るく保つことができます。窓の外にガーデニングなどを施し、レースカーテンを少し上にあげて外が見えるようにすれば、窓の眺めをとても美しく演出することもできます。洗濯する場合、ついている留め具を全て外し、洗濯後また付け直して窓に設置しなおすなど、やはりドレープカーテンより手間がかかります。

以上のようにカーテンには様々なものがあります。部屋のイメージを考えつつ選んでみましょう。

【色のもつ効果を考えたカーテン選び】

色彩心理学をちょっと取り入れるのも面白いと思います。ずいぶん前にカラーセラピーの勉強をしたことがあるのですが、奥が深いので本格的に取り入れようとすると、大変です。色は、心身によい影響を与えてくれるケースがありますが、その反対にネガティブな側面もあるという、表裏一体の部分もあるので、突き詰めようとすると選びきれなくなってしまうという本末転倒な結果にもなりかねません。ですので、ざっくりとしたポイントを押さえて取り入れるのがいいと思います。

さて、ここからは私個人の見解も含むカラーセラピー情報なので、ご興味がある方は、あくまでも参考程度にご一読ください。

【赤】

生命の源の色です。明るい赤は、やる気があり、エネルギーに満ちている時に好む色です。そういう状態になりたい場合は、小物等一部に赤を取り入れると良いといわれています。一方、暗い赤(血液のような)は生命の危険を連想する色です。赤信号のように、目の前にある危険に注意を促すような働きがあります。赤と黒の組合わせは、闘争本能に関わる色なので、寝室や書斎などではあまり必要のない色です。

【青】

冷静さや誠実さ、知性等を表す色です。書斎にブルーを置いておくと、集中力と判断力が持続するといわれています。見た目も涼し気なので、夏にはいい色味ですが、冬は寒く感じる色となります。また、自然由来の食品に青はないと言われており、食欲を減退させる効果もあるようで、食卓に使う場合はピンポイントで。制服に青(紺の場合が多いですが)を使うケースが多いように、規律を重んじる色ですので、トラディショナルな雰囲気を演出したい時に使えます。

【緑】

目に優しく、癒し効果があります。リラックスしたい時に使う色です。実は世界中の建築を見渡しても、和室が一番リラックス効果があるという説もあるほどで、茶室等に見られる畳や木枠の色は、気持ちを静め集中力を高めてくれる効果的な色です。一方、モスグリーンは疲れ切った時に落ち着く色ではありますが、あまり長時間モスグリーンの中にいると暗い気持ちが誘発され、逆効果になると言われており、モスグリーンを効果的に使うとしたら、観葉植物の緑などと程よく組み合わせるなど、視線を分散させたいところです。

子供部屋に緑を使うと、協調性がある子に育つという説もあります。ただ、子供の場合は成長過程によって使ってあげたい色も変わりますので、子供部屋に関しては、幼児期、小学校、中学校、高校と節目でイメージチェンジしていくのがお勧めです。

【黄色】

黄色信号が注意喚起として使われているように、注目を集めたい時に使う色です。色自体は明るさ、元気等のイメージを持ち、インテリアの一部に使うと元気が出る色です。太陽の光を象徴しており、目標をもって前進したい時などに気になる色です。ですので、ぼーっとなって集中力が途切れがちな時、視界に黄色をワンポイントで入れておくといいと言われています。多用するとうるさくなってしまうこともあります。レモンなど食品の黄色は、インテリアの一部として私もよく取り入れています。

【オレンジ】

庶民的で楽天的な色です。家庭的な暖かさも感じられる色なので、ダウンライトなどはオレンジ色の電球色をお勧めしてくるインテリアコーディネーターさんも多いのではないでしょうか?炎の色は陽気な暖かさがあり、楽しい雰囲気を作りやすくします。その昔、人類は外敵から身を守るためにも火を使いました。プレッシャーやストレスなど不安がある時は、オレンジの光を見ることで気持ちも安定してきます。カジュアルな色ですので、多用すると安っぽさがでてしまうという面もあります。

【紫】

心身のバランスを整える色です。細胞の損傷を防ぐ色とも言われており、病気や疲労から回復したい時に惹かれることがあります。また、感受性を鋭くし、インスピレーションを高めてくれる効果もあり、神秘的な色といわれるゆえんです。自然な発色の紫をうまく使うと部屋に上品なイメージを与えてくれます。一方、どんな色でもそうだと思いますが、色みが強すぎるものを多用すると、正反対のイメージになってしまいます。

【ピンク】

ピンクは人を優しい気持ちにしてくれます。また、女性ホルモンを活発にする働きがあるらしく、女性を若々しく保ってくれるので、小物など身の回りに常備しているといい、という説もあります。攻撃性を和らげる効果があり、穏やかに過ごしたい寝室などのプライベートゾーンに使ってみるのもいいと思います。

【茶】

居心地の良さや、ぬくもり、安心感を得られます。大地をイメージし、重厚感を演出したい時に使います。ただ、多用すると堅苦しい雰囲気になりがちなので、白と組み合わせて明るくしたり、オレンジと組み合わせてカジュアルなイメージとミックスさせるのも手だと思います。

【白】

清潔感が演出できます。他の色との組み合わせもし易く、暗い色も引き立てるので、部屋にコントラストを付けたい時に便利です。一方、あまりに白ばかりで部屋を埋めてしまうと、メリハリに欠けてしまいます。

【グレー】

他の色との組み合わせがしやすく、落ち着いたイメージを与えてくれます。心理的効果を考えると、グレーをメインカラーにすると気持ちが沈んでくる事もあるので、うまくさし色を入れて視線を分散させるといいと思います。インテイリアにピンクは使ってみたいけど、子供っぽくなるのでは?という時、淡いグレーと組み合わせると大人でも使いやすいピンクになります。

【黒】

外敵から身を隠すのに闇夜はもってこいな色のためか、心理的に自分をさらしたくない状況の時に黒に惹かれます。格式のある色でもあるので、白をメインカラーにしたインテリアのポイントカラーで黒を持ってくると、上品な雰囲気を演出できます。木目調と合わせたり、うまく使うと今流行りの男前なインテリアコーディネートが出来そうです。一方、体内の臓器の活動を弱める色ともいわれており、考えながら使うのがいいと思います。

カラーについては趣味で勉強していたこともあり、つい長々と書いてしまいまして、申し訳ありません。迷った時のちょっとしたインスピレーションの一助になれば、幸いです。

カーテンは、それ1つで部屋の大まかなイメージを作れる優秀なアイテムですので、選ぶ時も楽しいです。ネット購入にするにしても、一度お店に足を運んでみるとイメージがつきやすくなるので、お時間のある時にでもぜひ、ウインドウショッピングしてみてください。

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