サクランボはお目にかかれる時期も短いので、食べる時の「ありがたい」感もひとしおですね。
今では温室栽培で4月上旬から手に入るようになりましたが、そのかわりお値段もお高めです。通常栽培では6月頃から7月上旬頃までと、1ヶ月ちょっと位が本来の旬です。
あまりに短いので、せわしなくしていると食べ損ねる年も・・・。
ですが、今年はプレゼントして頂いたので、堪能することができました。ビックリするほど甘くてジューシー・・・本当にありがとう!
せっかくなので、ちょっと贅沢な使い方ですが、そのサクランボでスイーツを作り、記念写真を撮っておくことにしました。
白ワインで煮込んださくらんぼのコンポート、甘さ控えめにしたパンナコッタとよく合う、大人の味です。
そしてもう一品、お子様でも食べれる『砂糖とレモン汁だけで作るさくらんぼのコンポート』も併せてご紹介したいと思います。
【目次】
●白ワインで作るさくらんぼのコンポート
・レシピ
・作り方
●パンナコッタ
・レシピ
・作り方
●砂糖とレモン汁だけで作るさくらんぼのコンポート
・作り方
さくらんぼのコンポートとパンナコッタ🍒
白ワインで作るさくらんぼのコンポートのレシピ
【材料】 | 【分量】 |
さくらんぼ | 180g(種を取った実の部分) |
砂糖 | 30g |
レモン汁 | 9g(100gで小さじ1杯) |
白ワイン | 50cc |
さくらんぼコンポートの作り方💡
①さくらんぼは洗って水を拭き取ります。
②柄を取り、柄を取った穴からつまようじを入れ、種と実をはがすように種に添ってつまようじを動かします。奥の方までつまようじを入れなくても大丈夫です。
③さくらんぼの、柄と対局の部分(お尻側)につまようじを刺し、種と実をはがすように種に添ってつまようじをそっと動かしてから、種を押し出します。押し出す際にはつまようじの持ち手側(太い部分)で押すと、種が出易くなります。種が出づらかったら軽く押してあげるとすぐ出てきます。
④鍋やフライパンにさくらんぼの実を入れます。その上に砂糖、レモン汁をかけ、30分~1時間置き、実から水分が出るのを待ちます。
⑤さくらんぼの水分が出たら白ワインを加え、火にかけ沸騰させます。一旦沸騰したら中弱火~弱火で火加減を調節しながら、10分位、煮込みます。灰汁が出る程度にふつふつと煮て下さい。灰汁を丁寧に取ります。少しトロッとしだしたところで火から下ろし、氷水で鍋ごと冷まします。冷やすとトロミが増すので、あまり煮詰めないで火から下ろして下さい。
粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。
パンナコッタのレシピ
【材料】 | 【分量】 |
牛乳 | 150㏄ |
生クリーム | 100cc |
砂糖 | 25g |
粉ゼラチン | 2.5g~3g |
バニラエッセンス | 適宜 |
ゼラチンを牛乳+生クリームの重量の10分の1量にすると、とてもトロッとした食感になります。上記のレシピでは2.5gになります。3gでも、柔らかくて滑らかな食感です。ゼラチンの比率をそれ以上にすると、しっかりとした食感になります。
パンナコッタの作り方💡
①鍋に牛乳と生クリーム、砂糖を入れ火にかけます。沸騰しないよう温め、砂糖を溶かしたら一旦火を止めゼラチンを入れ、溶かします。ゼラチンは熱に弱いので、60度くらいで溶かすのがベストです。また、温度が低すぎても固まりが残ってしまうので、温度が下がったと感じたら弱火にかけながら溶かしてください。溶けたらすぐに火からおろします。
②氷水に鍋ごと当てて冷まします。その際、ゴムベラなどでかき混ぜながら冷ましてください。出来上がりの食感が滑らかになります。温度が下がってきたらバニラエッセンスを4~5回振って、風味を付けます。
粗熱が取れたら容器に移し、冷蔵庫で2時間以上冷やします。パンナコッタはさくらんぼの水分待ちの時間に作っておくと効率がいいです。
よく冷やしたパンナコッタにさくらんぼのコンポートをのせます。写真では飾りのさくらんぼを2つ乗せていますが、ナパージュを付けて照りを出しています。
ナパージュは、ゼラチンを溶かしたゼリー液です。スイーツの上に飾った果物に塗ると、照りが出て美味しそうに見える上、乾燥も防げるのでお勧めのひと手間です。
白ワインとさくらんぼはよく合います。とても大人の味で、特別な日のデザートに是非お勧めです。
煮込んでもアルコールは少し残るので、アルコールに弱い方はお気を付け下さい。
次に、お酒を使わないコンポートも作ってみたのでご参考になればと思います。
砂糖とレモン汁だけで作るさくらんぼのコンポート
【材料】 | 【分量】 |
さくらんぼ | 適宜 |
砂糖 | さくらんぼの実の部分の重量の20% |
レモン汁 | さくらんぼ100gに対して小さじ1杯 |
砂糖だけで作るさくらんぼのコンポート作り方🍒
①~④までは上記のレシピと同じ作業です。
⑤鍋を弱火から始め、水分が出始めたら中弱火で泡がポコポコ出てくるまで加熱します。泡が出始めたら中弱火〜弱火と調節し、少しフツフツと泡立つ程度に煮ます。長くても4~5分で火を止めます。氷水で鍋ごと冷やし、荒熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。
お酒を使うと風味付けが出来るので、よく煮込んでソース状にしても美味しいですが、お酒を使わない場合は長くても4~5分位に煮込み時間を抑えてさくらんぼの形を残した方が美味しいと思います。上記のレシピのように砂糖だけで煮る場合、それ以上煮ると焦げてしまうのでお気をつけください。
さくらんぼの色が、そのままコンポートの色になります。オレンジ色が強いさくらんぼですと、オレンジ色のコンポートが、赤みが強いさくらんぼですと赤いコンポートが作れます。
デザートを出すシチュエーションで使い分けしても面白いと思います。
さくらんぼは、一番甘くてジューシーな時期に収穫されるので、砂糖の量を抑えて甘さ控えめにしても、素材の味で十分美味しく食べることが出来ると思います。
見た目も可愛く、甘酸っぱいさくらんぼ――。見ただけで夏の訪れを感じることが出来る、優秀なアイテムであることは間違いないですね!